美容業界の新しい波:「内側からの美容設計」の重要性
肌の悩みに対し、高価な化粧品やエステティックサロンでの施術に頼る方は多いですが、繰り返す肌荒れ、乾燥、ニキビ、くすみの根本的な原因は、体の「内側」にある可能性が高いです。
一般社団法人 先端美容栄養協会(ABNA®)は、この課題を解決するため、「カラダが見える、栄養で変わる。」をメインテーマに掲げ、医学博士監修の栄養学に基づいた知識を提供しています。ABNA®の考え方では、肌・髪・爪・体型・体調といった外面の見た目の変化は、食事生活が乱れた結果として細胞内部の調整によって現れると捉えられています。そのため、美肌を目指す上で、施術や機器の効果を最大化するためにも、内側からの食習慣の改善が土台として必要です。
美容の未来は、単に「外から整える」だけではなく、「内側を科学的に設計する」時代へとシフトしています。

美肌を妨げる「隠れ栄養不足」と老化のサイン
美肌を維持するためには、肌細胞のターンオーバーの促進やバリア機能の強化が不可欠です。しかし、現代人に多く見られる「隠れ栄養不足」(新型栄養失調)は、これらの機能を阻害し、美容の大敵となります。
「隠れ栄養不足」は、カロリーや栄養バランスの乱れ、野菜や果物不足によるビタミン・ミネラル・食物繊維機能不足、またはタンパク質不足による肌質の低下など、様々な要因で引き起こされます。
特に、肌や髪、爪に必要な栄養がしっかり取れていないという状態は、肌の土台作りに深刻な影響を及ぼします。高価な化粧品も、細胞の材料となる栄養素が不足している状態では、その効果を十分に発揮できません。
さらに、老化や疲労を加速させる「酸化ストレス」も、美容の妨げです。酸化ストレスが強くなると、細胞はうまく働けなくなり、肌のくすみ、ダメージ、炎症を引き起こし、早期老化のサイクルにつながります。ABNAでは、このマイナスのサイクルを、を摂ることで、「抗酸化→抗炎症→抗老化」というプラスのサイクルに調整していくことを目指します。

美肌の土台となる主要栄養素の働き
美肌を設計するために不可欠な栄養素は、その基本的な働きを理解して摂取することが大切です。厚生労働省の食事摂取基準(2025年版)の策定検討会報告書にもあるように、栄養素の生理的役割を理解することは、適切な栄養管理の基礎となります。
タンパク質(細胞の材料): タンパク質は、水を除いた体全体の構成成分であり、肌、髪、爪、骨、筋肉の材料となります。肌細胞の再生やバリア機能の維持に欠かせないため、良質なタンパク質を意識的に摂取することが、内側からの美肌設計の基礎です。
ビタミン(代謝と調整役): ビタミンは、微量ながら生理作用を円滑に行うために必須な有機化合物です。
◦ 水溶性ビタミン(ビタミンC、B群など)は体から排出されやすいため、積極的に摂取する必要があります。ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、抗酸化作用を持ちます。ビタミンB群は、タンパク質などの三大栄養素をエネルギーに変える代謝をサポートするため、新陳代謝の維持に不可欠です。
◦ 脂溶性ビタミン(ビタミンA、Eなど)には、細胞膜の脂質の酸化を防ぐビタミンEのように、抗酸化作用を持つものもあります。ビタミンAは肌のターンオーバーを正常に保つのに不可欠とされています。
ミネラル: ミネラルは微量ながら人体に必須な無機化合物であり、亜鉛やセレンなどのミネラルは、体内で抗酸化酵素が働くために不可欠な成分です。
腸内環境と美肌の関係性、そして「食選択力」
美肌を語る上で、腸内環境の健康は欠かせません。腸内細菌叢の多様性や構成は食事によって大きく影響を受けます。
特に、食物繊維や植物由来の成分(フィトケミカル)を豊富に含む食品は、腸内細菌叢の生態に決定的な役割を果たすことが知られています。フィトケミカルは、必須栄養素ではないものの、1990年頃から健康を保つのに重要であることが分かっており、抗酸化作用や美容・健康をサポートする機能を持つ成分が豊富です。
美肌のための食習慣を確立するためには、お客様自身が「食べ物を選ぶ力(食選択力)」を習得することが重要です。これは、難しいカロリー計算や栄養学を学ぶことではなく、「食生活で不可欠な食べ方」を学ぶことが栄養学の目的(実学)であるというABNAの思想にも通じます。
日々の食事で、主食(炭水化物)、主菜(タンパク質・脂質)、副菜(ビタミン・ミネラル・食物繊維)の3つの要素をバランス良く揃える基本的な食習慣を意識することが、ホルモンバランスを安定化し、筋肉や代謝を維持し、美容と健康の土台を築きます。
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